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精神生理性不眠症について

 

精神生理性不眠症とは、もっとも不眠症らしいもので、原発性の症状です。
原発性、つまり原因がハッキリしない不眠症です。精神生理性不眠と、略して呼ぶことも多いです。

一過性の不眠の場合は、ストレスや体の痛み、薬物などが原因だったりします。
これらは原因が眠り以外にあり、ハッキリとしています。睡眠以外の原因が解消されれば、おのずと眠れない夜も解消され、不眠も改善していきます。

予期不安が特徴

しかし精神生理性不眠症の場合は、睡眠に対して「不眠恐怖」のような感情を持ってしまいます。誰にでも一時的に、ストレスなどで寝つけないことがあります。しかし神経症の素養がある人では、「また今日も、昨日のように眠れないのでは?」と”予期不安”を持ってしまいます。これは、これから先のことを悪い方向に考えてしまう不安症です。

いったんマイナス思考にはまってしまうと、何度もその考えが「強迫観念」のように、頭のなかを無限ループします。止めようとしても、どうしてもネガティブな考えに支配されてしまうわけですね。これは精神の素質に神経症がある人では、なおさらです。几帳面でまじめなA型人間に多いようです。

精神生理性不眠になると、不眠が続いて眠いのに眠れないという症状に陥ります。眠気が出てきて、さあ寝ようと布団に入っても、予期不安がふつふつと湧いてきて、心身ともに緊張し、交感神経が優位になってきます

交感神経が優位になると、脳内ではノルアドレナリンが分泌されるので、寝つくとは逆の方向に進んでしまいます。ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)は、興奮性神経伝達物質であり、前頭葉を賦活(刺激)するからです。

同時に大脳辺縁系のストレスは、視床下部を通して、副腎髄質に伝えられます。交感神経系を通しても全身に伝えられ、ノルアドレナリンが血液中に放出されます。そうすると血圧が上昇し、血糖値、脈拍が上がるので、精神生理性不眠症になると、目が冴えてしまうことになります。

精神生理性不眠症の治療法

精神生理性不眠の治療法は、心療内科や精神科などのメンタルクリニックで行なっています。まず患者さんの話を聞き、カウンセリングを行ないます。そして、まずは精神神経科などの不眠の病院に一泊してもらい、睡眠ポリグラフ検査を行ないます。これは睡眠中の心電図、脳波などを測定し記録するもので、患者さんの睡眠の質がわかります。

その結果、たいていは精神生理性不眠症の患者さんが考えているほど、眠れていないのではないことが分かります。実際は、よく眠っているわけです。ただ本人は睡眠状態を誤認してしまっているのです。

そこで睡眠ポリグラフを精神生理性不眠症の患者さんに見せて、実際は眠れているという認識を持ってもらいます。患者さんは、それによって実際は眠れていると知り、安心感を持つようになります。これを認知行動療法と呼びます。

まれに神経症の素質が強い患者さんでは、そうは捉えずに、偶然眠れたと主張します。こういった患者さんでは、不眠症の治療は続くことになります。不安が強い精神生理性不眠症の患者さんには、抗不安薬であり精神安定剤の一種であるベンゾジアゼピン系の睡眠薬(睡眠導入剤)を処方することもあります。

精神生理性不眠の患者さんは、眠れない苦しみをとくに訴えます。
眠れさえすれば、自分は健全なんだと強調することが特徴です。じっさいに見た目が元気な方が多いようです。

それに対して、不眠症のうつ病の患者さんでは、眠れない苦しみを訴えることは少ないようです。うつ病の不眠の場合は、本人が眠れていないと感じているように、実際にも眠れていません。精神生理性不眠症とうつ病は、ことごとく正反対の症状を示すので、自分がどちらか判定することができます。

 

精神生理性不眠症は、20代と50代の女性に多いと言われています。
20代の女性では、概日リズム睡眠障害が関係していることが多くなります。50代以降の女性では、目標を失ったり、日中の運動量が低下することによって、眠れない夜が現れることが多くなります。

精神生理性不眠の人は、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れたら、劇的に不眠がよくなったという人が多いようです。

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